綾部仁喜氏を見舞う

fragie2005-12-16

12月15日(木)
 
 八王子市、山王病院へ入院されている綾部仁喜氏を見舞う。氏は肺気腫という病名により二年程前からこの病院で、その身体に人工呼吸をつなぎ毎日を過ごされているのだ。
 これまで何度か伺っているが、そうじていつもお元気なご様子であり、今回も、その身体から凛々と命のエネルギーが伝わってくるような、こちらが励まされてしまうようなご様子であった。
 氏は気管を切開して、そこから人工呼吸器につなげられているため、声を出すことが適わず、会話はすべて筆談。
 手元の小さなメモに、サラサラと簡潔にご自身の思いを記して、それを渡される。
 氏のもとを立去る時には、手に一杯の氏の言葉をいただくことになる。
 ベッドの窓から見える約1,5平方メートルの景色を見ながら、俳句を作られると言う。
 ふらんす堂の「俳句日記」全ての作品もここから生れている。
 
 窓の外は、冬枯れの景色が広がっていた。

 ご一緒願った、「泉」同人の藤本美和子さん、有難うございました。

                         山岡喜美子・記