代送準備

fragie2005-12-28


ふらんす堂は昨日が仕事納め。ではあるが、まだまだ仕事が残り、出社。多分私は、31日まで出社することになると思う。いや、来年の5日の仕事始めまで、ほぼ毎日仕事場へは顔を出すことになる。
もうこれは仕方のないこと。
午前中から年賀状書きを必死ですすめていると、スタッフの中井愛が突然現れる。「代送を手伝おうと思って」と、助っ人に来てくれたらしい。中村文子さんの句集『賀状』は、31日に郵便局に取りに来てもらい、お元日もしくは2日3日くらいに寄贈者の手元に届くようにとの、中村さんのご希望である。
今日はその準備をすべく、スタッフの川口律子が出社することになっている。そこへ川口も現れ、代送を開始。二人で頑張って代送の準備はあっというまに済ませることが出来、大助かり。
その他こもごも残務が残り、夕方まで仕事。


いつもより静かな仕事場。


昨年の今ごろは田中裕明さんの句集『夜の客人』の代送の準備でやはり忙しかった…、そんなことなども思い出される。
今日28日は、対中いずみさんと中村夕衣さんが、能勢の田中裕明さんのお墓を訪れている筈である。
中村夕衣さんは、「ゆう」の会員であり「ふらんす堂句会」にもいらしていた方で、この度ふらんす堂より第2句集『霜天』を刊行された加藤喜代子さんのお孫さんでもある。『霜天』を持って田中さんのお墓を尋ねられることを加藤さんより伺う。このことで夕方加藤さんからFAXをいただく。

「今日はいずみさんのおともをして夕衣がお墓参りに参りました。夕衣は昨夜の電話で、ちょっとだけ先生に霜天を見て頂いていい? とたずねて来ました。自分の手で見ていただきたいようなので、ちょっとだけね と返事しておきました。」


対中さんから句稿をいただく。丁寧なメールもいただき、
そこに、


「私は、今年はどうしてもできるだけ忌日に近い日に墓参して、
この一年のこと、静かにご報告し、感謝申し上げる時間をとりたいと思いました。
森賀まりさんを囲んで「ゆう」のメンバーで句会を重ねさせていただけていること、
対中・三吉さんの受賞のことなど、
ご報告申し上げたいと思います。」


と田中さんのお墓参りに行く思いを書かれている。


今、再びわたしのまわりに田中裕明さんを思う人たちの思いが溢れているような気がする。

                         (山岡喜美子・記)