詩のサイトの新しい試み

 昨日は高田正子さんの俳人協会新人賞の嬉しい知らせを貰ったあと、前から約束をしていた詩人の方たちと遅い新年会をする。
 北爪満喜さん、杉本徹さん、手塚敦史さん、杉本真維子さん、キキダダマママキキさんと私の6人である。
 北爪満喜さんは、昨年ふらんす堂から『青い影 緑の光』という詩集を刊行された実力ある詩人である。実は私はこの北爪さんに触発されてデジカメで写真を撮るようになったのである。本作りのために来社された時に、詩集に入れる写真の作品を持ってこられ、その作品の面白さに引かれたのである。北爪さんはいつもデジカメを持っていて、それは彼女の日常の生活の中につねにあり、というよりも身体の一部となって彼女のもう一つの目となっているということだった、家でくつろいでいる時もカメラはその傍らにある。写された日常はそのカメラを通して日常の顔を剥ぎ取られ、違った光と影を持ったものへと変貌している。そのへんが面白い。
 わたしが特に興味を持ったのは、つねにカメラを傍らにおいていて少しでも面白いものがあれば撮るということ、そのフットワークの良さである。
 とても彼女のような作品に仕上げることはできないが、月並みではあるが日々出会う季節の顔を少しでも写真に撮って楽しめたらと思っている。
 北爪満喜さんの作品に興味のある方は是非詩集『青い影 緑の光』を買って読んでいただきたい。


 さて、昨夜の飲み会メンバーは主に今日からスタートした「詩のサイト」に参加する詩人たちである。杉本徹さんのような力のある詩人も加わり、20代の詩人たちを中心に展開していく「詩のリレー」。
 楽しく刺激的なものになれば、と思う。(山岡喜美子)